「大きい」と「大きな」は何が違う?

大きな栗の木の下で・・・♪
大きなのっぽの古時計・・・♪

両方とも、一度は聞いたことがある有名な歌です。

さて、皆さん。この歌詞を聞いて、不思議に思ったことはありませんか?
どうして、「大きな」なんだろう・・。「大きい」ではいけないのだろうか?
と。

日本語を勉強する外国人も、
「大きい」と「大きな」は何が違うの?
と私たち日本語教師に質問します。

では、何が違うのでしょうか。

文法面からみると、
「大きい」は「い形容詞」(注1)、「大きな」は「連体詞」という違いが
あります。
つまり、「大きい」は「大きいです。」、「大きく書きます。」というように
文末に使ったり、動詞に接続したりすることができますが、
「大きな」は連体詞ですから、後ろに名詞が続くときにしか使えません
(注1)「い形容詞」とは、日本語教育で使う文法用語です。
    皆さんが国語の時間に勉強した「形容詞」のことです。


しかし、この説明で外国人が納得するかというと、納得しません。
これだけでは「大きい木」と「大きな木」の違いの説明にはならないからです。

では、私たち日本人はどう使い分けているのでしょうか。

手元の辞書の「大きな」に出ている例文を見ると、
外交上の大きな問題
大きな政府
大きな影響を与える
大きな意味がある
と載っています。

一方、「大きい」に出ている例文を見ると、
大きい
大きい
大きい
などと載っています。

このように比較してみると、「あれ?」と気づかれた方もいるのでは
ないでしょうか。

そうです。どうやら、私たち日本人は、「大きな」は抽象的な語と一緒に、
「大きい」は具象的な語と共に使う
傾向があるようです。

それを踏まえると、最初に挙げた二つの歌の歌詞を考えた方はすごいですね。
「大きい木」、「大きい古時計」だと、どこかにある具体的な木、時計を指して
しまいますが、「大きな木」、「大きな古時計」とすることで、その歌を歌う人
それぞれが自分でイメージできる木、時計(つまり、抽象的な存在)となり、
余韻のある表現になります。

「い」か「な」の違いですが、ニュアンスは「大きな」違いですね。

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