日本語教師ってどんな仕事?第12回 日本語教師に求められるもの(2)

今日の「なでしこ」は残念でしたね。
開始16分で「あああああ・・・・」と通勤電車の中で叫びたかった方も
多かったのではないでしょうか。

その「なでしこ」に絡めて、今日は先週の続きの
「日本語教師の頭の中」についてもう少し詳しくお話したいと思います。

先週のブログで日本語教師の頭の中は
普段、私たちが無意識に使っている日本語についてのルールと使い方」が
入っていると書きました。
それをサッカーの試合中継で使われる日本語を使って、紹介してみます。

皆さんは、試合中継でこんな言葉を聞いた記憶がありませんか?

「試合時間は残り約●分です。」
「手元の時計ではロスタイムを過ぎていますが、残りはくらいでしょうか。」

こんな質問をしても、普通の日本人は「・・・・。そんなこと言ってたっけ」ですよね。
しかし、日本語教師はこういう所に「ビビビ!!!」と反応し、
日本語教師魂が炸します。

●分」「●秒くらい」は何が違うのかと。

そして、考え始めます。
「駅まで約10分」、「駅まで10分くらい」
「約1mのロープ」、「1メートルくらいのロープ」
「約100万円」、「100万円くらい」
・・・・と頭をフル回転していろいろな例を作ります。

そこから、
「約」、「くらい」は「だいたいの数量」に使う言葉
と見当をつけます。
しかし、ここで終わらないのが「日本語教師」です!

更に、どうして
「試合時間は残り3分くらいです。」と言わずに、「約3分」と言うのか。
不動産屋の広告は「駅まで5分くらい」と書かずに、「約5分」と書くのか。
というように、自分で作った例に対し「なぜ、そう言うのか?」と
自問自答していきます。

この自問自答の作業の際に使うのが「言葉の使い方を判別するものさし」です。
この「ものさし」は色々な種類があるのですが、例えば、
「知っていることに使う」のか、「知らないことに使うのか」というのも
「ものさし」の一つです。

そして、ピン!とくるわけです。
『ああ。
約」は実際の数量を知っている時に使い、「ぐらい」は知らない時に使
のだ』と。

だから、サッカーの試合中継でアナウンサーは
試合の時間を知っているわけですから、「残り時間は約●分」と言って、
ロスタイムを過ぎるといつ終わるのか分からない(知らないから、
ぐらいでしょうか」と言うのだ・・・と納得できるのです。
(アナウンサーが意識しているかは分かりません)

ちなみに辞書を引くと
=大雑把に数えさま」(つまり「数」を知っているんですね)、
くらい=大体の見当をつけてみる様子」
(「見当をつける」ですから、知らないんですね)
とあります。

こんな風に、日本語教師は普通なら聞き逃してしまうような日本語の「違い」に
「ん?」と疑問を持ち、頭の中にある色々な「ものさし」を使って、
「どう違うのか」を考える作業をしています。

日本語教師に求められるもの。
それは、
日常生活の中の日本語にビビビと反応するアンテナ」と
違いを判別するための「ものさし」を数多く持つこと
ではないでしょうか。

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