「ある」と「いる」の使い分けのルール

ある」と「いる
日本語を話す人であれば、この二つの言葉を使わない日はないといっても
過言ではない基本的な語彙です。

皆さんは、英語を勉強したとき、「女の人がいます。」も、
「鉛筆があります。」も全て「There is a ・・・・」の文になることに、
『英語は「います」と「あります」は同じなの?」と不思議に思った記憶が
ありますか?

反対に、外国人は『どうして、「います」と「あります」があるの?」と
不思議に思っている
のです。

では、この「ある」と「いる」。
日本人はどのように使い分けているのでしょうか。
新米先生の授業を覗いてみましょう。

新米 先生:「教室に椅子があります。」、「机の上に鉛筆があります。」
      「教室にジョンさんがいます。」、「庭に犬がいます。」
ジョンさん:先生!「あります」と「います」は何が違いますか?
新米先生:います」は「生き物に使います。
     あります。」は「生き物ではないものに使います。

(数日後。ジョンさんと新米先生が公園を歩いています)

ジョンさん:先生、公園に子供がいますね。犬もいますね。
      あ、チューリップもいます
新米先生:ジョンさん、「チューリップもありま」ですよ。
ジョンさん:??? どうしてですか。
      先生は、「生き物」は「いる」と教えました。
      チューリップは「生き物ですよ。
新米先生:そうですが・・・。「チューリップ」は「あります」です!!!
ジョンさん:え~っ??? どうして???

新米先生、すいぶん乱暴な教え方をしてしまいました。
ジョンさんも納得できない様子です。

では、皆さんも日本語教師になったつもりで考えてみてください。
どうして、「チューリップ」は生き物(生物)なのに、「います」ではなく、
「あります」なのか?

実は、このある」と「いる
単に、「生物」か、「無生物」かという単純な使い分けではありません。
私たち日本人は、動くのか、動かないのかで、この「ある」と「いる」を
無意識に使い分けています。

例えば、次の例文を読んで、その場面をイメージしてみてください。

① 寿司屋の張り紙
   A)マグロ、あります
   B)マグロ、います

② ロボット博物館に行った子供の話
   A)博物館にロボットがたくさんあったよ!
   B)博物館にロボットがたくさんいたよ!

③ 道路でお母さんが子供に注意する場面
   A)ほら!自転車あるから、気をつけて!
   B)ほら!自転車いるから、気をつけて!

この①~③の例文。
A)のある」を使っている時は、「マグロ、ロボット、自転車」は
動いていなと感じますが、
B)のいる」を使っている時は、それぞれが動いている場面をイメージ
しませんか?

ここまで考えると、なぜ、「チューリップがいます。」ではないのかも、
納得できますよね。
植物は「生き物」ですが、「動かない」ので、「いる」ではなく、「ある」を
私たち日本人は使うのです。

毎日必ず使っている「ある」と「いる」。
今日は、自分がどう使い分けているかを「動く?動かない?」という視点で
意識してみてください。

(おまけ)
特に、慌てて電車のホームや、バス停に駆け込む時や、タクシー乗り場に行く
時がお勧めです。無意識に
「あ~!電車(バス)、まだいる!よかった~」とか、「タクシー、いる?」
なんて私たち日本人は話していますよ♪


◆◇◆ 次回(8/31)予告 ◆◇◆

ジョンさん:鉛筆が1ぽん、2ほん、3ぼん、4
新米先生:ジョンさん。「4ぽん」ではありません。「4ほん」です。
ジョンさん:4ほん、5ぼん
新米先生:ジョンさん。「5ぼん」ではありません。「5ほん」です。
ジョンさん:うわー!!! ぽん、ほん、ぼん」、分かりません

さて、「ほん、ぽん、ぼん」。どんなルールがありますか?答えは1週間後に。

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