田中さん「に」会う/田中さん「と」会う

ジョンさん:先生、質問があります。
     私は「昨日 私は 田中さん 会いました。」
     と書きましたが、
     先生は「昨日 私は 田中さん 会いました。」に直しました。
     「田中さん 会いました。」と「田中さん 会いました。」は
     どう違うのですか?

さて、皆さん。
「田中さんに 会いました。」と「田中さんと 会いました。」の違いを
ジョンさんに上手く説明できますか。

この二つの文で違うのは、助詞が「に」か、「と」かという点です。
たったひらがな一文字の違いですが、「田中さんに会う」と「田中さんと会う」
では、聞いた時のイメージが全く違います
では、どのように違うのでしょうか。

「何か違うのはわかるけれど、上手く説明できない・・。」
「私には同じように感じるけど・・。」
という方は、次のシチュエーションで考えてみてください。

A)駅で偶然会った場合
B)田中さんと私が約束した上で、駅で会った場合

A)のシチュエーションの時、「田中さんに会った」と「田中さんと会った」は
どちらの方がしっくりいきますか?
B)のシチュエーションの時はどうですか?

このように考えてみると、少し「に 会う」と「と 会う」の違いが見えてくる
でしょうか。

では、私たち日本語教師は外国人にこの違いをどう教えているのか・・
というと、

①「~ 会う」は一方的な動の場合:「私田中さん」
②「~ 会う」は双方向の動作の場合:「私田中さん」

と教えています。

つまり、
「田中さんに 会う」は、話者である私が会う相手が「田中さん」であることを
「に」で示しているだけ
で、「田中さんの意思」はこの文ではわかりません。

それに対し、「田中さんと 会う」は、「会う」という動作を一緒にする人が
田中さんであることを「と」で示し
ており、田中さんにも「会う」意思がある
ことがわかります。

ですから、
A)駅で偶然会った場合は「田中さん会った」、
B)約束して会った場合は「田中さん会った」の方が、
聞いたときに自然に感じるのです。
(理屈ではなく、自然に感じるというのが、ネイティブのすごいところですね)

こんな風に「~に~する。」と「~と~する。」の違いを教えたあとで、
外国人たちにちょっと意地悪な質問をします。

先生:「私は猫話します。」のジェスチャー、どうぞ~!
学習者:一斉に猫に語りかけるジェスチャーをし始める。

先生:では、「私は猫話します。」のジェスチャー、どうぞ!
学習者:一斉に、「できません!!猫は話しません!!」との答え。

みんな、「に」と「と」の違い。わかったようですね(笑)。

◆◇◆ 次回(12/7)、予告 ◆◇◆
ジョンさん:先生、先週勉強した敬語で、「お」と「ご」の使い方が
     わかりません。
     「話?話?」、「連絡?連絡?」。
     日本人はどんなときに「お」を使って、どんなときに「ご」を
     使うのですか。教えてください。
新米先生:え~っと・・。それはですね・・・。

皆さんは、「お」と「ご」をどう使い分けていますか?

答えは、来週月曜日に。

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