感動を「与える」?

オリンピックイヤーということもあってか、様々なスポーツの選手の特集記事や
番組が見られるようになりました。
そんな中で、私たち日本語教師の間で気になる表現としてあげられるものが
あります。それは、
「感動を与える」
という表現。

今では、多くの選手がインタビューなどでよく使うので、「何が気になるの?」
という方も多いかもしれません。
しかし、言葉を仕事とする日本語教師としては、この「与える」というのが
気になるのです。

「与える」を手元の辞書で調べると、
① 自分の物を目下の相手にやる。
② (影響・効果などを)相手にこうむらせる。
③ 相手に施す
とあります。

つまり、「与える」というのは、自分のものを目下の相手にやるという言葉
なのです。

確かに、そのスポーツを極めて、日本代表などになる方々ですので、凄い方だ
と思うのですが、「与える」という言葉をご本人が使うと、上から目線で発言
しているよう
に感じる方もいると思うのです。
恐らく、「与える」と発言している選手の方々は、そのような意識を持たず、
慣用的に発言しているのだと思いますが・・・。

いつの間にか市民権を得た「感動を与える」という言い方。
皆さんもちょっと気にしてみてください。

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